声って、どんな仕組みででるの?
声を出すために必要な要素は3つあります。
「呼吸」「声帯」そして「共鳴」です。
「呼吸」によって、肺から気管を通って息を吐き出し、「声帯」を振動させて、喉や胸で《共鳴》響かせて声になります。
なかでも 声をだすもととなるのは「呼吸」です。
① 肩呼吸 :鎖骨を上下させて行う、いわゆる肩で息をする呼吸です。
② 胸式呼吸:肺を広げるように、肋骨の間にある筋肉を伸縮させて行う呼吸です。
③ 腹式呼吸:横隔膜を上下させることによって、胸腔が伸縮されて行われる呼吸をいいます。 言葉にすると難しいですが、腹筋に力をいれて、息を吸うとお腹が膨れて、息を吐くとお腹が凹む感覚です。
「腹式呼吸」は吐く息の量が多く、声帯がしっかり振動するため、よく通るいい声を出す基本なのです。
話すときは「腹式呼吸」を意識して発声しましょう。
では、腹式呼吸の練習をしてみましょう!
寝ているときは自然に腹式呼吸をしていると言われています。
1、仰向けになり、手を胸とお腹の上におきます。
この時、膝を立てると横隔膜が動きやすくなります。
2、普通のスピードで息を吸い、一旦止めます。
お腹が膨らむのを手で確認します。胸の上に置いた手はあまり動きません。
3、普通のスピードで息を吐きます。お腹が凹むのを確かめます。
以上を繰り返し行います。
1)ゆっくり息を吸い、一旦止め、ゆっくり息を吐く
2)ゆっくり息を吸い、一旦止め、早く息を吐く
3)早く息を吸い、一旦止め ゆっくり吐く
4)早く息を吸い、一旦止め 声といっしょに吐く
仰向けでできるようになったら、座ったり、立ったりして練習をしてみましょう。
今回は、声を出すもととなる「呼吸」についてお話ししました。
次回は、「呼吸」が声になる「声帯」の仕組みについてお伝えします。